大原孝治氏が経営戦略に挙げたアジア
ドンキホーテ社長の大原孝治氏は、売り上げデータを分析し、全体の売り上げの3パーセント弱がインバウンド効果によるものだと考えました。
訪日外国人は年々増加傾向にあり、特にタイなどのASEAN諸国からの伸び率の高さは顕著です。しかもリピート客が多く、化粧品やお菓子などを大量に購入することが多いので、注目すべきお客様だといえます。実際に訪日外国人が利用するガイドブックやSNSなどにも、ドンキホーテは日本を訪れたら必ず立ち寄るべきお店の1つだと書かれていることが多いので、知名度も上がっています。大原氏はインバウンド効果を最大限に利用することも大事だけれど、ただお客様が訪れることを待っているだけでは、商人としては不足していると考えました。
そこで、大原孝治氏は経営戦略の1つとして、お客様に来てもらうのではなく、お店をお客様の元に届けることを計画しています。そのためには日本から海外に進出することが大事で、進出先として注目しているのがアジアです。アジアは活気があり、これからの経済成長が見込めるエリアです。ASEANは、可能性を秘めた市場として、日本だけでなく中国やインドなども注目をしていますから、遅れを取ることなく決断したときに進出することが必要になります。
大原孝治氏は日本が安定した経済状況を維持するためには、海外でエンジンを得ることが欠かせないと考えています。そのために海外進出は経営戦略の1つの柱になるだろうと確信しています。